牛丼戦争 Vol5

新聞記事で牛丼大手3社の10月の既存店の売上高が発表されていました。吉野家は9月に牛鍋丼効果で19ヵ月振りに前年同月比でプラスに転じましたが、10月は再び3.8%の減(涙)。 一方、ゼンショウグループ、松屋フーズはそれぞれ23.5%、10.8%増とプラス基調を維持したそうです。吉野家は10月の客数が10.6%増えたものの牛鍋丼に注文が集中した為に客単価が13%減った結果との事。ゼンショウグループは期間限定の値下げ、松屋はハンバーグ定食の値下げ、テレビCM効果も有り好調を維持出来ました。 11月は吉野家が新たなる280円メニューを投入し巻き返しをはかりますが、私は不安でいっぱいです。外食各社が「低価格競争には加わらない」「他社の低価格品の影響はない」等のコメントを出し続ける中、松屋は「他社の低価格の影響は当然大きい」と真っ正面から向き合い、価格を重要視して商品開発を進め新規顧客層を獲得する作戦。ゼンショウグループは価格対策はもちろん、ファミリー層の取り込みを狙い、店舗開発、CM等積極策のオンパレードです。そう考えると吉野家の対策は少々心許なく感じます。先日の店舗改装方針は本当に良いのでしょうか?更なるメニューの開発と言っていますが、少しでも早い対応が必要ではないでしょうか。他の2社はどんどん先に進んで行ってしまいますよ。そのスピードより遥かに早いスピード感を持って取り組まなければ、手遅れになってしまします。吉野家ガンバレ!!!