丸千葉


南千住駅徒歩15分程、吉原大門近くの創業昭和30年頃、お酒と食事の店「丸千葉」さん。南千住は初めてなので少し街を散策しながら「丸千葉」さんに向かいました。交差点に"泪橋"の表示が…泪橋??ん〜あっ〜 あしたのジョー の舞台となった泪橋だ!と言うことはこの一帯は俗に言うドヤ街の山谷地区ですね。少し調べてみるとこの地区は江戸時代から木賃宿(食事を提供しない素泊まり専門の旅館)が集まる場所であるが故、現在も簡易宿泊所の施設が多く点在し、日雇い労働者が集まっているそうです。1966年以前は山谷と言う地名が存在しましたが、その後の住居表示制度の実施により山谷と言う地名は姿を消したそうです。それにしても中々ディープな雰囲気が漂っていますねぇ〜。日曜日の昼過ぎと言うこともあり、人影はまばらでとても静か、その静けさが更にディープ度を増しています。 看板には「個室テレビ」等の謳い文句が…こんなの見るのは久し振りです。しかしながらチラホラと外国人旅行者向けでしょうか、とても綺麗な建物も見受けられます。ディープとは言え極端に治安が悪いという訳でも無く、便も良い場所なのでバックパッカー等には便利な安宿と定着しているのでしょう。ひと通り山谷地区を散策し、「丸千葉」さんに到着しました。引戸を引き、お店の方に人差し指を立てて(ひとりですが…)と目配せをしたら「こちらにどうぞ。」とカウンターを勧めてくれました。店内は20人程のU字型のカウンターと大きいテーブルが3卓程、日曜の昼過ぎと言う時間ですが、多くのお客さんで賑わっています。いかにも地元然としたお子さん連れのお客さんが2組みいらっしゃいます。「丸千葉」さんは地元の方々に本当に愛されているお店なのでしょう。まずは、酎ハイをお願いします。」それにしても魅力的なアテがとても豊富ですねぇ〜、値段も呑ん兵衛にはうれしい感じです(笑) 「シメさばをお願いします。」いや〜これはとても美味しそうなシメさばです。盛り付けも綺麗で、量もタップリ、言うことありません。他のお客さんの食べているアテもどれもとても美味しそうな物ばかりです。奥の厨房を覗くと、その広さに驚かされました。ほぼお客さんのフロアと同じ位の広さを使っているようです。何かアテの素晴らしさの理由を垣間見たような気がします。シメさばの美味しいことと言ったらたまりません!シメ具合もちょうど良い塩梅です。実は本日はハシゴ酒、既にお腹はパンパンです(涙)魅力的なアテの数々は次回の楽しみに取っておきましょう。味、雰囲気、接客の3拍子揃った名店です。ご馳走さまでした。

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