島正


名古屋伏見駅徒歩3分程、創業昭和24年「島正」さん。名古屋名物である " 味噌おでん、どて焼き " の名店と耳にし、ランチ時にお邪魔しました。ホームページには次のように書いてあります。『終戦後、名古屋の中心部を貫く広小路通りの両わきに屋台が立ち始めた。おでん・どて焼き・串カツ・中華そば・ホルモン焼き・・・。いずれも間口は1間余りで、300〜400軒あったと言われる。通りの主役だった市電の音を聞きながら、客がコップ酒を傾けた。1949年(昭和24年)に「島正」も広小路伏見の交差点の近くに前身となる「きむらや」を構えた。トタン屋根と戸板の小さな店だった。ほんの1間の間口を疲れたサラリーマンや水商売の女性のお客さんが埋めた。しかし名古屋市は1963年(昭和38年)までに「衛生上の理由」から屋台の全面撤去を行い、「島正」も現在の店に移った。1960年(昭和35年)頃、近くの御園座で公演を終えた新国劇俳優・島田正吾さんが立ち寄られた。店をとても気に入られ、名古屋に来られるたびに立ち寄られる様になった。いつしか界隈で「島田正吾の店」と呼ばれるようになった。暫らくして、島田さんから新国劇の紋の入った「のれん」をいただくと共に、島田さんの快諾で屋号を「島正」に改めた。1970年(昭和45年)頃になると、御園座周辺に多かったキャバレーや映画館が相次いでつぶれた。以後、伏見周辺は名古屋有数のビジネス街となった。創業から50余年、「島正」は現在も屋台当時と変わらず、平日の夜は仕事帰りのサラリーマンのお客さんの会話や笑い声で賑やかになる。最近では出張や観光のお客さんも多く、北海道から九州まで、みなさんに名古屋の味「どて焼き」を気に入っていただいてます。「島正」は、創業以来の屋台の味と気質を大切にしていきたい。名古屋名物「どて焼き」「味噌串カツ」をはじめとしたお料理とおいしいお酒をお楽しみください。』島正さんに限らず、長年の歴史の中には様々な喜びや悲しみ、ドラマがあるものですね。名古屋名物の " どて焼き "についても以下のような記述がされています。『名古屋の名物料理[どて焼き]。[味噌おでん]・[味噌どて]などとも呼ばれています。「どて焼き」とは、牛のスジ肉や大根などを八丁味噌で煮込んだもので、おでんの「関東煮」や「関西煮」とは違う、名古屋独自の郷土料理です。』「どて焼き」の由来は、鉄板の上に八丁味噌で土手を作って中に水を入れ、焦がしながら煮込むことから、そう呼ばれるようになったと言われています。(鍋を使うようになったのはあとのことです)甘味と辛味と旨味をあわせ持つまろやかなコクのある味です。』 ランチメニューは 味噌おでん定食(1日 15食限定)、串カツ定食、どてめし、カツめし、オムライスの5つのみ。オムライスだけ異色な感じを受けますが、どてめしにオムレツをのせた味噌オムライスとのこと、どれもこれも魅力的で美味しそうです。その中でもやはり限定15食に心惹かれ味噌おでん定食を目指します。 時刻は12時10分過ぎ、引戸を引いて店内に入ると既に満員です。カウンターのみ15席程でしょうか。小じんまりとして良い感じです。程なく座ることができ、「味噌おでん定食ありますか。」「あと2食ですね。」「おっ!お願いします!!」いやぁ〜良かったです。カウンター越しに渡された味噌おでん定食は" 美味しさ間違いありません!" という感じ満々です(笑) 左から 玉子、大根、お豆腐、串かつ、こんにゃく、それにしても何とも言い様の無い良い色しています。色は濃いものの味は以外とサッパリしていて、旨み十分でとても美味しいおでんです。時間が有れば是非とも夜にお邪魔して、串カツやおでんをアテにお酒を頂きたいものです。名古屋での楽しみがひとつ増えました。 ご馳走さまでした。

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