大林酒場


南千住駅徒歩7〜8分程、泪橋近くの老舗酒場の「大林酒場」さん。本日のひとり食べ呑みツアーの最後を締めくくるお店は東京の老舗酒場としても有名な「大林酒場」さんです。こちらも以前から是非とも一度伺いたいと思っており、念願叶いお邪魔することが出来ました。様々なところで、写真撮影、携帯電話は禁止、ご主人が偏屈で驚いた等々書かれていますが、店内の凛とした雰囲気と昭和の匂い漂う建物の素晴らしさは誰もが認めるところで有り、個人的にはそこにとても魅かれたのがお邪魔したかった理由のひとつです。大きく " 大林 "と書かれた暖簾と木製の戸がとても良い感じです。暖簾をくぐり店内へ入ると他にお客さんはおらず、私ひとりです。少しビビりましたが意を決してカウンターへ座りました(笑)右手にご主人が立つ結構なスペースを囲んで12〜13名程のコ字型カウンター、更にその右奥が厨房のようです。左手壁際に4人掛けテーブルが4卓程、フロアは想像以上に広さが有ります。店内は素晴らしいの一言、昭和そのものです。高い天井、飴色に鈍く光沢を放つ磨きこまれた古木、左手の窓から見える草木の緑もこの雰囲気にピッタリです。当然冷房なんぞ無く、扇風機がゆっくりと廻り、窓や入口から入る風を店内に廻し抜けさせます。ん〜これはたまりませんねぇ〜。酎ハイとお新香をお願いしました。ご主人が焼酎と氷の入った金宮のグラスに炭酸のビンから少し注いでくれカウンターに置いてくれます。暫くは酎ハイを頂きながらこの昭和のある時から時間の止まった匂いを楽しみます。お客さんが一人入って来てビールを頼みました。ご主人がビールを取り出した冷蔵庫は木製のかなり古い冷蔵庫、あの冷蔵庫は見たことは有りますが実際に使っているところを見たのは初めてです。もう驚き以外の何ものも有りません。窓が開け放たれている故、蚊に刺されて掻きつつ呑んでいると、ご主人が黙って虫刺されの塗り薬とうちわを手渡してくれました。有難いですね、優しさが感じられます。ひとり食べ呑みツアーのとても良い〆のお店となりました。秋口にまた伺いたいですね。ご馳走さまでした。