木下裕義酒店


大阪地下鉄堺筋本町駅徒歩10分程、創業50年超の角打ち「木下裕義酒店」さん。本日は出張で仕事は終了、後は東京へ戻るのみでそれではと以前から気になっていた角打ちの「木下裕義酒店」へお邪魔です。まずは外観から口あんぐりです(笑)グリーンのハザードに綺麗なグリーンの " 木下酒店 "と染められた大きな暖簾は昭和の匂いがプンプンして雰囲気抜群ですが、2階の窓に付けられているピンクと白のストライプのハザードは???しかも " 日本盛、菊正宗 " 等と綺麗に描かれていますがその見え方はまるでぺこちゃんの不二家、洋菓子屋さんですね(笑)この何ともミスマッチさ加減も関西特有なのでしょうか。気を取り直して暖簾をくぐります。入るとすぐ右側にL字型のカウンターがお店の奥まで延びており、左手にはビールケースを利用したテーブルが4〜5卓程、完全に角打ち中心の仕様です。それにしても角打ちと一言で言えど様々なお店が有るのが楽しいですね。店内はご常連さんがお一人、ゆっくりとお酒を楽しまれています。店番は女将さんを中心にご主人と若い方が1名、どうも息子さんでは無いようです。「飲み物どないしましょ。」「瓶ビールをお願いします。」自然とスーパードライの大瓶が出てきました。角打ちはオーダー出来るものなど店独自の様々なルールがあるので、それもまた面白い一面です。ゆっくりとビールを頂きながら店内を拝見、おっ〜さすが大阪、 "旨さしみる勝利の美酒 虎の神撃 "という日本酒、イカリソース、などが目に付きます。アテは乾き物以外にもおでん、天ぷら、唐揚げ等々も有るようです。「いわしの天ぷらをお願いします。」女将さんが「2枚やけど1枚にも出来るで」と優しく声をくれました。「ではお言葉に甘えて、いわしとキスを1枚ずつお願いします。」天ぷらはオーダー毎に女将さんが丁寧に揚げてくれます。嬉しいことに出されたお皿にはいわしとキス以外にポテトといんげんが添えられています。とても嬉しい心遣いですね。母親が揚げてくれたような家庭的な天ぷらはお店の雰囲気と相まって良い感じです。続々とご常連さん達が入って来ます。「おばちゃん、いつものな!」「わしはハートランドな!」 えっ〜ハートランドあるんですか。 次回は忘れずにオーダーしましょう。大阪での初めての角打ちはとても良いお店に出合えました。ご馳走さまでした。