宿六


浅草駅徒歩10分程、昭和29年創業、おにぎり専門店の「宿六」さん。 ホームページでは次のように紹介しています。 「東京で一番古いおにぎり専門店昭和29年創業の老舗。 銀シャリと言われてた白いご飯がご馳走だった頃、小さいお子様からお歳を召した方まで、皆様に召し上がって頂けるおにぎりを浅草観音裏の地で始めました。心も体もほっとする雰囲気の中、大釜で炊かれたコシヒカリを香ばしい江戸前の海苔で包み、厳選素材を使った東京のおにぎりを召し上がって頂き、至福のひとときをお過ごし下さいませ。」仕事休みの日中に浅草をブラブラ、小腹が空いたのでおにぎりでもとお邪魔しました。 (外観写真は夜撮影) 言問い通り沿いのマンションの1階ながらも落ち着いた和風作りの入口、真っ白な暖簾に 「おにぎり 浅草 宿六」の染め抜きも相まってとても良い雰囲気を醸し出しています。間口が狭く、奥に深い作り故、引き戸で無いのが少々残念なところでしょうか、カラカラと音を立てて木製の引き戸を引いて入れれば更に気分が盛り上がるのですが、それは贅沢な注文ですね。店内は右手に8席程のL字型のカウンター、左手には小上がり風のテーブルが2卓、琴の音の音楽が流れ小じんまりとしながらも とても心地よい空気が感じられる良い感じの雰囲気です。カウンター前のガラスケースにはおにぎりの具が可愛い樽の上にズラッと並べられとても美味しそうですね。カウンター内には男の方が1名、女将さんがいらっしゃるようですが、お昼は息子さんが立ってらっしゃるようです。 「どういたしましょうか。セットになさいますか?」おにぎりは1個260円から、2個セットに豆腐の赤だしが付いて620円というセットをお願いしました。「塩辛としらすをお願いします。」呑ん兵衛ならではの選択でしょうか(笑) 大ぶりの籐の皿に艶々の海苔に巻かれたおにぎりが2個、その脇には沢庵が添えられています。良い感じですねぇ〜、まずは赤だしを、この独特の濃さが昨晩のお酒を綺麗に洗い流してくれおにぎりに突入です。手に持つと綺麗な三角形ですが、一口頬張ればホロホロと崩れながら銀しゃりと海苔の甘みと旨みが口いっぱいに広がります。塩辛がまた良い感じ、中々良い選択でした。最近握りたてのおにぎりとはとんと縁遠かった故、改めて銀しゃり、海苔の美味しさ、そしておにぎりの素晴らしさを痛感しました。1個260円からのお値段が最初は高いと感じましたが雰囲気も含め十分納得価格です。持ち帰りも出来るとの事ですが、是非握り立てを店内で召し上がって下さい。ご馳走さまでした。