大村バー


静岡駅徒歩12〜13分程、大衆酒場の「大村バー」。珍しく静岡へ出張、仕事が終わり予てから伺いたかった静岡おでんのお店「水野商店」さんを目指すも残念ながらその日は終了。 「あっ〜中々来る機会が無いのに残念!そう言えば、おでん街という所があったはずだけど…」と携帯で検索するも全く慣れていない土地故、方向が皆目分からず街をブラブラしていました。こんな時スマートフォンであればと何度思ったことか(笑)しかし我ながら呑ん兵衛の鼻はさすがだと思いましたよ。ある交差点で何気なく左を向いたら遠い彼方に微かに「青葉横町」という看板を発見、確かおでん街は「青葉おでん街」と言ったはず、これは間違いないと、自分の鼻と目の良さに感心した次第です。その場で今度は右に振り返れば近くに何とも目立つ「大村バー」との丸いネオン看板が、取りあえず近い方から見に行ってみようと向かった次第です。お店は幹線道路沿い、お店の前の歩道にはトタンで屋根が設けられ提灯がぶら下がりその一帯だけ妙に明るくなっています。入口の真っ白な立派な暖簾には " 大村バー " と綺麗に染め抜かれ、横には真ん丸の大きな提灯、此処だけ見ればどう見ても大衆酒場ですが あのネオン看板に" 大村バー " と言う店名は全てが不釣り合いで、少し頭の中でグルグルと " どう言うことなんだ " と考えてしまいました。しかしここは静岡、そうそう来られる土地でも有りませんので、意を決して引き戸を引いて店内へお邪魔した次第です。一歩入れば一目瞭然、そこは完全に大衆酒場、白い割烹着を来た妙齢の女性がカウンターへどうぞと声を掛けてくれました。入口すぐに焼き場を囲むように変形U字型の12〜3人程のカウンターその奥にはテーブル等々かなりの広さのお店です。「まずは瓶ビールをお願いします。」「オツマミはどうします?湯豆腐はまだだけど、今日からカキフライが始まったのよ!お刺身はねぇ…」「じゃあそのカキフライをお願いします。」実は時間があまり有りません。このお店はとても魅力的ですが、是非おでん街にお邪魔しないと気持ち的に帰れませんので(笑) しかしながら店名、看板、大衆酒場然としたお店の雰囲気、不思議な魅力に満ちたお店ですね。カラッと揚がったカキフライはさすがに最盛期では無いので「最高!」とはいきませんが、この時期としては旨みが十分、とても美味しいカキフライです。ゆっくり出来ないのが大変残念ですがとても良いお店を知ることが出来ました。ご馳走さまでした。