晨耕









西船橋駅北口すぐ、定食屋の「晨耕 (しんこう)」 さん。西船橋は時々呑みでお邪魔する乗換え駅、その何とも良い具合にヤレタ外観が以前よりとても気になっていながら、呑みの誘惑には勝てずお邪魔出来ていませんでしたが、連日連夜の呑み会続きで珍しく今日は食事だけにと、ようやくお邪魔出来た次第です(笑)スリガラスにカーテンで外からは中の様子、雰囲気が全く窺い知れず、暖簾は掛かっているものの、全くの無地、何のお店かの判別は、年季の入ったオレンジのハザードに大きく「お食事」と書かれていることと、入口横の窓に手書きでメニューが書かれた小さなホワイトボードがポツンと置いてあることのみで、全体から受ける印象では、「ここは本当に定食屋さん?」と首を傾げてしまうような雰囲気に、一見さんは中々入りづらいでしょうね。しかしながら昭和の匂いがほのかに香るその雰囲気は私にとってはとても魅力的、外から見えるホワイトボードには「豚肉しょうが焼\550、アジフライ\530、海老フライとコロッケ\550、全品ライス、味噌汁、おしんこ付き」等と、とてもリーズナブルな価格設定、この様なお店は当たるか外れるかの一か八、思い切って突入しました。以外にも店内はごく普通の定食屋さんと言った感じ、決して綺麗とは言えませんが、掃除が行き届いており小ざっぱりとして好印象、厨房を囲む8席のL字型のカウンターにテーブルが2卓と、とても小じんまりとして落ち着きます。先客がカウンターに1名とテーブルに2名、先客がいらっしゃるとなんだかホッとしますね(笑)厨房には親子でしょうか、ご高齢のお母さんと中年の息子さんの2名、「いらっしゃいませ。」とお母さんが熱いお茶を出してくれました。今日はビールは遠慮しておきますが、メニューにお酒類が一切書かれていないところを見るともしかしたら置いていないのかも知れません。「しょうが焼きをお願いします。」先客は既に食事中、息子さんがすぐに私のしょうが焼きに取り掛かります。5分と経たないうちにお母さんがカウンター越しに、お新香、味噌汁、ご飯、小鉢の冷奴を、小鉢まで付くとビックリ、しかも冷奴が大好きな木綿豆腐とは嬉しい限りです。そしてメインの登場、こちらもお皿いっぱいに豚バラのしょうが焼き、ボリューム満点で2度目のサプライズ、これで550円とはかなりのお得感ですね。しょうが焼きは生姜が多めのピリッとした感じが私好み、味噌汁はお麩がタップリと入って優しいお味、そして何より嬉しいのがご飯が美味しいことです。拝見したところご飯を直接お釜からよそるのでは無く、お櫃からよそっています。もちろん木製では有りませんが、保温性の有るお櫃なのでしょう、蓋にはキチンと布巾が掛けられ、ご飯をとても丁寧に扱っていることが分かります。お母さんの拘りでしょう、この様な定食屋さんでは中々見かけられない事、これには驚かされました。当たり外れの一か八の掛けでしたが、味、雰囲気、価格の三拍子揃った良いお店、大満足の食事となりました。ご馳走さまでした。

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