純喫茶 テンダリー










金町駅徒歩3〜4分程の純喫茶「テンダリー」さん。金町駅前は高層マンションの建設など再開発が進みとても綺麗になってはいますがそれも駅前に限っての話し、ほんの少し歩くだけで昭和の匂いプンプンの酒場や食堂、喫茶店などがまだまだ賑わいを見せており、私にとってはとても魅力的な街の一つです。本日は「純喫茶」と言う響きに惹かれお邪魔した次第、そもそも「純喫茶」とはウイッキペディアによれば「酒類を扱わない、純粋な喫茶店のこと。酒類を扱い、女給による接客を伴う「特殊喫茶」に対しての呼称。明治末期にできたカフェーは知識人たちの社交の場であったが、大正時代には徐々に大衆化し、女給らによる接客を主な目的とした店も増えていった。このような店では、夜には主に酒類を出し、隣に座る接客係の女性らに客がチップを払うといった、現在のバーやクラブのような業態となる。これらは昭和初期には隆盛を見るようになるが、やはり「カフェー」や「喫茶店」とも呼ばれていた。一方、酒類を扱わない本来の意味の喫茶店も一般的な存在となり、酒類とホステスを供給する前者を「特殊喫茶店」と呼び、後者は本来の喫茶店との意味で「純喫茶」と呼ぶようになった。スナック等の酒場との差別化のためであったとされる。1955年頃〜1975年頃までは、「純喫茶」と名乗る喫茶店が各地に多数あった。」純喫茶良い響きですねぇ〜 まさしく昭和の喫茶店です。外観も中々魅力的、二階の窓にはステンドグラス、ゴシツク風とでも言うのでしょうか、当時としてはかなりモダンな建物だったと思われます。店内は奥に細長い造り、左手奥に5席程のカウンター厨房、右手壁際に4人掛けのテーブルが6卓程、茶色の椅子に銅板のテーブル、こげ茶の壁板、灼けた天井と全体が茶系で統一されて落ち着く空間、ダウンライトの甘い灯りの適度な暗さに静かな音楽がマッチしてマッタリとした時間が流れています。特筆すべきは右側の壁、深いグリーンから始まり明るい茶からダークな茶までの見事なグランデーションの施された壁一面の装飾が素晴らしいの一言!オーナーの拘りを感じます。以前はご夫婦で営まれていたそうですがご主人が他界された後、奥様がお一人で切り盛りされているとのこと、ご主人の遺志をついで営まれているのでしょう。お約束のナポリタンとコーヒーをお願いしました。トントンと具を切る音に続き、チリチリとスパゲティを炒める音が店内に響きます。それはまさしく私のナポリタン、そう思うだけでウキウキしますね。玉ねぎ、ピーマン、ハム  がたっぷりと投入され、しっかりと炒められたナポリタンにサラダが添えられています。このサラダが何とも秀逸、ボリュームたっぷりでビックリする程シャキシャキして美味しい野菜のサラダです。これは素晴らしいですね。もちろんナポリタンも申し分無い美味しさ、大満足です。最近始めた喫茶店巡りですが、それぞれに店造りやメニューが個性豊かでとても勉強になります。ご馳走さまでした。