かるかや









JR池袋駅すぐ西武百貨店池袋店屋上、うどん屋「かるかや」さん。デパート(百貨店では無く敢えてデパートと言わせて頂きます)の屋上と言えば私の子供時代には大きな遊園地にも匹敵する程の子供のワンダーランド、ゲームコーナーや電動カート、小動物売場、時には釣り堀、そしてソフトクリームやアメリカンドックなどの飲食店まで、子供の大好きな物ばかりが揃っていて楽しくて仕方ありませんでした。私も良く母に「連れて行って!」とせがんだものです。そんな遊技場も時代の変化に伴い殆んどが姿を消してしまい、今では単なるテーブルとイスだけ置かれた、だだっ広い休憩スペースになってしまっているのは寂しい限りです。池袋西武デパートの屋上も例外では無く殆どのスペースが休憩場と化していますが、その寂しい屋上にうどん好きが愛して止ま無い手打ちうどんの名店がポツリとお店を構えている事を知る人は少ないのではないでしょうか。本日はその名店「かるかや」さんにお邪魔しました。屋上に上がると広大なスペースの一角に飲食系のお店が3店舗、寂しく佇んでいます。そのひとつに「讃岐名物  手打ちうどん  かるかや」との暖簾が掛かるうどん専門店、まぁいわゆる立喰いうどん屋さんとの表現が相応しいでしょうか、「かるかや」さんは小倉出身の店主が学生時代に東京で食べた讃岐うどんに惚れ込んでその店で1年間修業の後、向島で開業、1968年に縁あって西武デパートに出店したとの事、地下の食料品街にも店を構え、麺を打って販売する傍ら、その麺を使って屋上でうどん屋さんを経営をなさっているとの事です。お値段350円〜500円と立喰い価格、口開けにお邪魔したことも有り一日限定10食の「さぬきうどん (冷、350円)」をお願いしました。昆布と書かれていたのでおぼろ昆布が掛かっているのかと思いきや、細切りの昆布がたっぷりとのせられた逸品、麺は讃岐系かと問われれば、?マークが付きますが如何にも手打ちと言ったゴツゴツ感に旨みたっぷりの出汁とさっぱりとした昆布の相性が抜群、青空のもと頂くうどんは格別の美味しさです。これからも初夏にかけては更に美味しさ倍増でしょう!ご馳走さまでした。

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