中村屋酒店












JR京浜東北線、鶴見駅東口徒歩15分程、角打ち酒屋の「中村屋酒店」さん。「丸松屋」さんを堪能後、本町通商店街を進み仲通り商店街を散策、その昔はさぞかし隆盛を誇ったであろう面影は感じられるものの、シャッターを閉じているお店も多く流石に寂しさを感じます。そんな中で新たな芽と思われる新しいお店もポツポツと散見され、新しい文化が生まれようとしているのは心強い限りです。それにしてもこの様にブラブラ歩いているだけでも数軒の酒屋さんに出会す事に驚かされますね。「こちらは中で頂けますか?」「ごめんなさい。家はやっていないのよ。」「そうですか、すいませ〜ん。(笑)」こんな会話も愉しいものです。仲通りから潮田方面に上がる途中にも数軒の酒屋さん、店内で呑んでいらっしゃる酒屋さんも見受けられますが、中々一見客が近づき難い雰囲気も・・そんな時に出会ったのが「中村屋酒店」さんです。今までの雰囲気とは全く異なるとても立派な外観に目を奪われました。明らかに建替えたことが分かる新しさを感じますが、その造りは只者ではない堅牢さを感じる立派な建物、暫くぼっ〜と見惚れてしまった程です。良くよく拝見すれば左側に立吞みのスペース、これは入らずにはいられません。扉を引いて中へ入れると四畳半ぐらいのカウンターのみのちょっとしたスペース、先客の方にお聞きして、一度お酒を販売しているお隣にお邪魔し、桜咲くキリンラガーの缶に懐かしい都こんぶを頂いて元に戻ります。お店の方でもご常連さんが三人程呑まれているところを見ると、結構自由なようですね。ビールを頂きながら改めて拝見すると、やはり素晴らしい建物、ご主人に写真をとお願いすれば色々と丁寧に説明をして頂けました。建物は後ろ半分を残して改築した事、ご主人自身が建物や古い物が好きでかなり拘って改築した事等々、私のような一見客に物腰も柔らかく対応して頂き有難い限り、跡取りもいらっしゃるようで今後も安泰ですね。とても良い出会いの鶴見散策でしたが、次回は日中にお邪魔してのんびりと散策を愉しみたいと思います。ご馳走さまでした。