内藤酒店




横浜市営地下鉄 阪東橋駅徒歩12,3分、昭和の匂いプンプンの角打ち「内藤酒店」さん。横浜市南区の中村町や八幡町近辺は知る人ぞ知る角打ちの宝庫、交通の便が良くない事もあり、私のような物好きな呑ん兵衛以外訪れる方は殆どいないと思われます。情報もごく僅か故、とにかく歩き回ろうとお邪魔した次第です。阪東橋から横浜橋商店街を抜け三吉橋を渡ればそこはもう中村町、歩を進める度に昭和度が増してくる、そんな感じの昭和好きには堪らない良い雰囲気です。視線の先には何やら酒屋らしき建物、逸る気持ちを抑えつつも自然と足が早くなります(笑)それは間口が10mはあろうかという立派な建物、看板が出ていない上にハザードが邪魔をして中が見えませんが酒屋に間違い有りません。良くよく拝見すれば立って呑んでいる方もいらっしゃるよう、思い切ってお邪魔すれば、昭和へと一気にワープ、立派なカウンターを備えたTHE・昭和角打ち、驚きの一言です。私の母ぐらいのお母さんが「いらっしゃい。」と迎えてくれました。「自分で取って来て良いですか?」と尋ねれば「ええ、お願いします。」との返答、角打ちでも様々なパターンが有るので念の為に確認です。サッポロの中瓶を出せば、お母さんが栓を抜いてくれコップを出してくれました。お値段310円は角打ちならではの嬉しい感じ、それにしてもこちらの雰囲気は堪りません、床から天井に至るまで全てが木造建築、良い飴色に変化した古木が落着きと癒しを与えてくれます。かなり気持ち良さそうなご常連さんがお一人、お母さんに話し掛ければ、ニコニコと受け答え、それが私にとってはとても良いアテ替り、何とも気持ちの良い酒場浴にどっぷりと浸ります。あまりの気持ち良さに黒生(240円)を追加、とそこにお客さんがお一人来店「あっ〜 暑いねぇ。おっ!生ビール(300円) 有るんだ。じゃあ生とこのツナ缶頂戴。」「生は夏だけやっているんですよ。七色使いますか?」とお母さん、七色なんて久し振りに聞きました。もしかしたら江戸っ子でしょうかね。まだまだ1軒目、これからネジを巻いて歩き回ります。ご馳走さまでした。

「内藤酒店」横浜市南区八幡町14−1