下町洋食キッチン トキワ




地下鉄有楽町線新富町駅徒歩5,6分、あの「東京ときわ会」とは関係無いであろう下町洋食を謳う「下町キッチン洋食 トキワ」さん。かねてから気になっていた、トキワさんの名物メニュー、その名は「ウインブル丼」、その存在を知ったのはかれこれ1年近く前でしょうか、ようやく念願叶いお邪魔する事が出来ました。新富町駅には初めてのお邪魔、その位置関係も全く分からずに訪ねてみれば、築地や隅田川もすぐ近くと結構私好みの場所では有りますが、駅の開業が1980年(昭和55年)と比較的新しい故に周辺に繁華街や商店街が見当たらず、若干物悲しさを感じます。隅田川に架かる佃大橋のたもと、マンションや中小企業のビルが軒を連ねる一角に静かに佇む「洋食トキワ」さん、お邪魔しようと中を拝見すれば、先客は無くお店の方が椅子に腰掛け休憩中、戸をガラガラと開ければご主人と奥さんでしょうか、「いらっしゃいませ。」との言葉と同時にスクっと立って厨房へ入られました。あとはお嬢さんと思しきお二人の女性がテーブルに座ったままでスマホと格闘中、この雰囲気は嫌いではありません(笑)店内は厨房前のカウンターに5席とテーブル3卓のこじんまりとして小綺麗な街の食堂然とした雰囲気、「ビール有りますか?」「生だけになりますが・・」お願いすれば小さ目の生ビール(480円) 、基本呑むお店のようではありません。メニューを拝見すると9割方は揚物系、様々な組合せが有りますが、お願いしたのはもちろん待望のウインブル丼(950円)、「はい、かしこまりました。」と同時に料理に取り掛かります。ウインブル丼がどんな丼物かと言えばそれは「ハムカツ乗せのハヤシライス丼」そのネーミングの由来はハムカツのハムと言う文字が、このどんぶりを考えた際にテニスのウインブルドンで活躍していた伊達公子さんの「公」の文字に見えたからと言う、聞けばとても単純と言うかお茶目な理由、何とも素晴らしい発想です。「お待ちどうさまです。」とナメコのお味噌汁と共に運ばれて来たウインブル丼はとても綺麗な盛付けで見ただけでも美味しそうな逸品、ハムカツは4枚重ねのまるでロースカツのようなボリューミィーなハムカツ、タップリと掛けられたデミグラスソースはとても良い色をしてコクと風味が満点そうなデミグラス、脇には綺麗に盛られた彩り豊かな野菜とナポリタン、もう生唾ゴックンです(笑)味はと言えばこれはもう素晴らしいの一言、付け合せのナポリタンひとつとっても手抜きの無いとても美味しいナポリタン、本当にひとつひとつを丁寧に作られているなぁと感じます。お味噌汁も申し分有りません。念願のウインブル丼は素晴らしい逸品でした!ご馳走さまでした。

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