上州屋酒店





JR鶴見駅徒歩2,30分程、鶴見の沖縄と言われている仲通りの昭和角打ち「上州屋酒店」さん。この日はマイレビュアーさん達との楽しい鶴見詣で、時間が限られている事もあり贅沢にも鶴見駅からタクシーでのお邪魔、本来30分程度であればブラブラと歩き、途中での新しい出会いを楽しむところですが、この日は過密スケジュール(笑)ものの5分程で到着と相成りました。この辺りは高度経済成長時代からバブルの頃迄はかなりの賑わいを見せていたと思われる商店街、その後の衰退は一目瞭然も今でも昭和の匂いがプンプン残る独特の寂れた感は私には堪りません。また沖縄から移住された方、その2世、3世が多いのもこの街の特徴の一つ、ポツポツと沖縄料理のお店も散見されます。その仲通り商店街に佇む「上州屋酒店」さんは「あのお店には近づかない方が身のためだ。」と言う方もいらっしゃる程のディープな角打ち、お店の前で数人の労働者の方々が屯して呑んでいる光景は慣れていない方には中々近づき難いものが有るでしょう(笑)実はこちらは以前お休みでフラれた角打ち故に、私はウキウキ気分でのお邪魔となりました。向かって右手が店舗、左手が角打ちコーナーの分離型角打ち、「こんばんは〜」とご挨拶をしながら入店、先客は4,5名程、私達に気付くと親切に奥のスペースを空けてくれました。一見強面の方々も案外優しいものです。店内は期待通りの素晴らしさ、年季の入ったカウンター、コカコーラの古い冷蔵ケース、何が何処に有るのか良く分からない雑然とした雰囲気、全てが昭和の匂いで溢れかえっています。暫くは「ほっ〜 、はっ〜」ぐらいしか言葉が出て来ませんでした(笑)先ずはビールでカンパーイ!スーパードライはちょっと残念、アテはマイレビュアーさんがお店の方に廻って「かっぱえびせんうずらの味付けたまご、つまみチーズ」をセレクト、うずらのたまごは子供の時の大好物、思わず笑みがこぼれます。それにしても「近づかない方が・・・」なんて噂はどこ吹く風、ご主人はとても穏やか、お客も酒好きの近所のおじちゃん、おばちゃん達といった、ごくごく普通の街の角打ちです。昭和の匂いをお腹いっぱい堪能したいところですがこの辺で失礼、またゆっくりお邪魔したい角打ちですね。ご馳走さまでした。

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