やぶ茂

東京メトロ銀座線田原町駅徒歩6,7分、西浅草の地元民に愛されている街の手打ちお蕎麦屋さん「やぶ茂」。国際通りと合羽橋に挟まれた西浅草は観音裏とともに観光客が少なく下町風情漂う静かな浅草、有名などぜう屋さんやもんじゃ屋さんも散見されますが、地元客中心の喫茶店や食堂、お蕎麦屋さんも数多く、呑み食べには事欠かないとても魅力的な一画です。ある日の昼にお邪魔したのが「手打ち蕎麦 やぶ茂」さん、如何にも街のお蕎麦屋さんといったその外観に心惹かれ思わず引き戸を引きました。店内もごくごく普通のお蕎麦屋さん、この落着いた緩い雰囲気が何とも堪りません。以前はそんな事を一切思いませんでしたが、年齢とともに変わるものですね（笑）「取り敢えず瓶ビール(中瓶550円) を！」「アサヒと麒麟が有りますがどちらにしますか?」とお母さん、もちろん「麒麟を！」とお願いすれば出て来たのは「一番搾り」、ちょっと拍子抜けですがたまには「一番搾り」も美味しいですね（笑）メニューを拝見すれば「もりせいろ(550円)、玉子とじ(650円)、とろろそば(750円) etc」とお値段も街のお蕎麦屋さんそのもの、「おつまみの部」と書かれた中から「かつ煮(650円) とお新香(350円)」をお願いしました。ツユダクのカツ煮は良い塩梅に溶かれた玉子が良い感じ、お新香も良い箸休めになります。ポツポツと入って来るお客さんは地元のおばちゃんにおじちゃんなど殆どが一人客、「こんにちは！」との挨拶から始まるのが何ともほっこり、この緩いマッタリとした感じが堪りません。〆にはお約束の「おかめそば(650円)」椎茸、筍、お麩に蒲鉾などアテにもイケる具の数々に肝心の蕎麦はかなりの細切りで良い喉ごしで満足度高しです。マッタリした空気の中でほろ酔い加減、とても良い昼食となりました。ご馳走さまでした。