デンキヤホール

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 地下鉄浅草駅徒歩12,3分、創業1903年(明治36年) 3代目が切盛りする 昭和喫茶の「デンキヤホール」さん。浅草寺側から上って言問通りを超えた裏浅草と呼ばれる一帯は浅草ならではの下町情緒溢れる魅力的な街。そこを貫く全長1200メートル、約160店舗の個人商店が軒を連ねる「千束通り商店街」は浅草地元民の生活を支える

まさに下町商店街、この一帯をブラブラと散策するのも私の愉しみの一つです。数有る商店の中でも「デンキヤホール」さんは創業110年を迎える貴重な老舗、今では3代目のご夫婦が昔からのお得意さんを大切にしながらも、観光客や若い方々にも積極的に情報を発信して浅草の魅力をアピールしながら頑張られています。その風変わりな店名は初代が「杉平電気」という電器屋を営んでいた事に由来するのだそう、創業当時はさぞかしモダンなお店だったのでしょう。現在の店舗も現役のゲーム機のテーブルなど昔ながらの雰囲気を大切に残しながらも、とても清潔感溢れる綺麗な店内にオーナーの心遣いを感じます。名物は「元祖オムマキ(650円)とゆであずき(500円)」、オムマキは初代が屋台で見た焼きそばを卵で巻いたら・・という発想のもと考案し、ゆであずきもやはり初代が屋台で営業していた「ゆであずき売り」を見て店舗での扱いを考案したそう、初代の目の付け所とそれを味一つ変えずに作り続けて来た2代目、3代目の努力が今の人気に繋がっているのですね。店内は奥行きの有る結構な広さ、一番奥のゲーム機のテーブルにお邪魔する事が出来ました。この日は名物の「ゆであずき」をオーダー、隣では歳でいえば私の母ぐらいの4名のご常連グループがモーニングを食べながら楽しそうに談笑されています。このような光景にこのお店の懐の深さを感じます。「お待ちどうさまです。」とテーブルに置かれたゆであずきは、北海道産の大納言を厳選使用して仕込から店頭に出すまでに3日掛かるという逸品、そのあずきをスプーンでですくって口に入れば、ほろほろと崩れながら程よい甘さとあずきの旨味が広がります。落着いたお店の雰囲気と温かいゆであずきに何だかほっこりと癒されます。「ご馳走さまでした。」「これから観光かしら?良ければ街の観光案内図を持って行って下さい。」と女将さん、優しい心遣いと浅草を愛しする気持ちがヒシヒシと伝わって来ます。ご馳走さまでした。