志乃だ寿司

JR四ツ谷駅徒歩５,6分、創業90年を迎える稲荷寿司とかんぴょう巻の老舗「志乃多寿司」さん。東京たい焼き御三家の「わかば」さんを後にして向かったのは四ツ谷在住の後輩一押しの「志乃多寿司」さん、「ここの稲荷とかんぴょう巻は最高ですよ！」と以前紹介された時の昭和風情たっぷりのその佇まいが脳裏に焼き付き離れません。薄いあずき色のモルタルの建物、良い感じにヤレて来た木製の引戸と窓枠、昔懐かしい豆タイル、色褪せながらも小綺麗に手入れされている渋い暖簾、見飽きることの無いその外観に暫くは釘付け状態です（笑）以前は店内で頂けたようですが現在は持ち帰り専用のよう、心地良い良い天気だしビールでも片手に何処かで頂こうと引戸を引きました。「いらっしゃいませ。」ん〜 これまた何とも良い雰囲気、昭和の匂いに思わず深呼吸です（笑）ご主人と娘さん(お嫁さん？)でしょうか、この時はお2人で切盛り、ご主人が椅子に腰掛けて稲荷寿司を丁寧に作られています。メニューは稲荷寿司とかんぴょう巻のみ、3個ずつ計6個の組合せからの価格表、自宅用と進物用にプラスチックのフードパックと折詰とに丁寧に分けて書いてある事に心遣いを感じます。ここは雰囲気作りも大切と3個ずつを敢えて折詰(520円)でお願いしました。雰囲気の有る包装紙、「志乃多」のマークがキチンと中央に来る様に包まれたその佇まいが何とも魅力的、やはり折詰にして正解です。「有難うございました！」と丁寧な見送りを受けてお店を後にし、コンビニでサッポロのロング缶を購入して場所探しです。何処か公園でもと駅に向かって歩いている時にパッと思い浮かんだ「迎賓館」、「良いじゃないか！」と独り言を発して決定です（笑）ここが大正解！迎賓館の綺麗な門の前にはこじんまりとした「若葉東公園」、花が咲き噴水にベンチも有って申し分有りません。早速ビールをゴクッと呑めば至福のひと時、天気も良いし青空ビールは最高です！先ずはかんぴょう巻、濃い目に炊かれたコクの有るかんぴょうとさっぱりとした酢飯と美味しい海苔のコラボレーション、何だか子供の頃を思い出し懐かしさを感じます。ビールとの相性も抜群ですね。続いて稲荷寿司、こちらも良い塩梅の味付けのお揚げに、おつゆの染み込んだ酢飯が最高、添えられたガリが良い箸休めとなります。天気も景色も最高と良い事づくめの四ツ谷詣でとなりました。ご馳走さまでした。

｢志乃だ寿司 四ツ谷｣ 食べログ