鍵屋
JR鶯谷駅徒歩3,4分、東京古典酒場の名店のひとつ「鍵屋」。「ささのや」さんを愉しんだ後に向かったのは憧れの酒場のひとつ「鍵屋」さん、鶯谷の「鍵屋」と言うよりは根岸の「鍵屋」と言った方がしっくりくると思うのは私だけでは無いと思います。車行き交う言問通りから路地裏を入った閑静な一角に静かに佇むその建物は素晴らしいの一言!暖簾の下から漏れてくる店内の灯りだけでお酒が頂けます(笑)暖簾を潜れば外観同様、その店内も雰囲気抜群!古典酒場好きには堪りません。ほぼ満席状態でしたが運良くカウンターに着くことが出来ました。やはりここは日本酒だろうと」櫻正宗(正一合530円)」をぬる燗でオーダー、お通しはサッパリとところてん、アテには「煮奴(580円)、たたみいわし(640円)」をお願いしました。10席程のカウンター席と小上がり2卓の程よい広さに昔ながらの佇まい、ガヤガヤでも無くヒソヒソでも無い、それぞれがお酒を愉しみながら語り合っているその会話が心地良いBGMとなってとても良い雰囲気、「写真を撮っても宜しいでしょうか?」と尋ねれば「どうぞどうぞ!」と快く許可が頂け、他のお客さんの迷惑になってはと手元のお酒を撮っていると「あのカブトビールの看板のところからこっちを撮るアングルが一番良いから撮っておいで!」とご主人「いやぁ、お客さんが居るんでそれはちょっと・・・」と躊躇していると「後ろ姿しか写らないんだから平気平気!ほら早く!」とご主人(笑)そこまでススメられればとカメラを構えれば徳利を持ってポーズをとるご主人の姿、かなりお茶目な方なんですね(笑)煮奴は豆腐と玉ねぎ、鷄のモツをすき焼きの割下のような甘辛い汁で煮た一品、日本酒との相性が抜群、木箱で出される刻みネギも良い感じです。たたみいわしは口の中をサッパリとしてくれこちらも申し分ありません。菊正宗(正一合530円)、大関(正一合530円)」とお代わりを頂きとても良い時間を過ごすことが出来ました。小金井市の小金井公園内に有る「江戸東京たてもの園」では現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示していますが、そこには「鍵屋」さんも展示されており、毎年8月に催される「たてもの園下町夕涼み」のイベントの際にはその建物でお酒を愉しめるそう、いつか伺ってみたいと思います。ご馳走さまでした。