ふくべ
東京駅徒歩3,4分、昭和風情たっぷりの老舗酒場「ふくべ」。日本酒を呑みつけていない時分には伺うには未だ未だ早過ぎると思っていた酒場のひとつ「ふくべ」、最近呑み始めるにつけ、「伺いたい」との気持ちがフツフツと大きくなって来た矢先のこと、幸運にもその機会に恵まれた次第、この出会い、機会を大切にせねばと呑み仲間を誘ってのお邪魔と相成りました。シンプルで素っ気ない外観ながらも年季の入った縄暖簾が先制パンチ(笑)この外観、昭和好き呑ん兵衛には堪りません。木製の引戸をガラガラと引けば目に飛び込んで来る渋いカウンターに壁一面にズラッと並んだ銘酒の数々、何とも良い雰囲気に出来れば深呼吸をしたいところ(笑)ご主人に2人の旨を告げると右奥のテーブル席へと促されました。数卓のこじんまりとした小部屋のようなスペース、灼けて煤けた四方を囲む壁、ドーンと積まれた小振りな酒樽、数え切れない程の日本酒の銘柄が書き記された木札等々、カウンタースペースに負けず劣らず良い雰囲気、「予約でいっぱいですが、1時間半程で良ければ」との有難いお言葉、甘えさせて頂きテーブル席に腰を落ち着けます。先ずは我慢していた深呼吸をと鼻から目一杯吸い込んでホッと一息、お父さんが銘柄、種別、甘辛が記された日本酒のリストを渡してくれ「どれも500円から600円位なので」と一言、なんとその数41種、正直全く分かりません(笑)先ずは瓶ビールをお願いして乾杯!突き出しの昆布を突きながらアテは「おでん(650円)、しめ鯖(600円)」をオーダー、薄口のダシのおでんはさっぱりながらも旨味を感じる美味しいおでん、しめ鯖はしっかりと〆られた系でキリッとして良い感じ、次は日本酒をと無知な私はご常連らしきお隣の方が頼んでいた「樽酒」をお願いして「塩辛(350円)、お新香(450円)」を追加です。ふくべと書かれた綺麗なラインの徳利は出来るなら買って帰りたいところ(笑)樽の匂いがプーンと残る樽酒は旨いの一言、塩辛ってなんでこんなに合うのでしょうか。お新香も胡瓜、茄子など5種程が綺麗に盛り付けられ美味しい一品、短い時間ながらお酒がグングン進みます。この日はここでフィニッシュですが、大満足の「ふくべ」詣でとなりました。次回は渋さ満点のカウンターで愉しみたいと思います。ご馳走さまでした。