ときわ食堂




都営浅草線押上駅徒歩2,3分、昭和風情タップリの食堂「ときわ食堂」さん。とても魅力的な昭和食堂が点在している押上界隈、今回お邪魔させて頂いたのはスカイツリーの目と鼻の先にある「ときわ食堂」さん、時刻は口開けの11時少し前、お母さんがお忙しそうに開店準備の真っ最中も、余りの暑さに我慢出来ずに「もう開きますか?」と尋ねれば「どうぞ、どうぞ!もう開けますから!」と有難いお言葉を頂き入店した次第です。改築したであろうその建物は間口が扉2枚程しかなくズズッ〜と奥に細長い作り、ストライプのハザードの下に下げられた黒字で「ときわ」と染め抜かれた真っ白な暖簾の清らかさが堪りません。店内はテーブル4卓 (プラス補助2卓) のとてもこじんまりとして昭和風情漂う良い雰囲気、年季の入った内装を見るとやはり外装を中心にリフォームされたように感じます。先ずはキリッと冷えた瓶ビール(大瓶600円) でカラッからの喉を潤してメニューと睨めっこです。壁に貼られた通常メニューに日替り定食、黒板のおすすめメニューとそこそこのラインナップ、久し振りに目ざし(250円) をお願いしました。「お待ちどうさまです。」とテーブルに置かれた目ざしを拝見しただけで、生唾を飲み込んでしまうかのような良い感じの焼き色に顔がほころんでしまいます。頭からガブリといけばワタの苦味と身の旨味が混ざりあって堪らない美味しさ、そこにビールをグイッと流し込めば幸せ倍増、最高です!右の壁一面に開店祝いと思われる鏡が2枚、そこには次のように送り主のお名前が記されています。「 雷門 榎本逸郎 、雷門 ときわ、花川戸 味のときわ、入谷 ときわ、鐘ヶ淵 ときわ、新小岩 ときわ」現在の雷門横のときわ食堂さんの道を隔てた所に存在していた「ときわ食堂」が始まりで、暖簾分けで増えていったという説も有りながら決定的な情報が無い中で、この鏡はとても興味深い鏡ですね。烏龍ハイ(?) と肉どうふ(350円) を追加、焼酎系はメニューに有りませんが、店内に置いて有ったのを見て伺ったところ大丈夫との事でした。これがまた生産終了した「HOPS」と言う発泡酒のラベルの貼られたジョッキでの提供というのも良い感じです。12時近くになると食事のお客さんが数名入って来た事もあり、この辺で失礼することに、とても充実した食堂呑みを堪能させて頂きました。ご馳走さまでした。

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