純喫茶 田園




JR八王子駅徒歩1分程、純喫茶「田園」さん。所用で久し振りの八王子詣で、八王子は中高時代に友人が住んでいた事もあり当時はちょくちょくお邪魔した街ですが、ここ10年以上はとんとご無沙汰の街、ウイッキペディアによると次のように書かれています。「八王子市は、1917年(大正6年)に市制を施行した市であり、人口は、日本の市町村の中で第23位、東京都内の市町村で第1位(東京23区を含む市区町村では第6位)、全国の政令指定都市を除くと鹿児島市、船橋市に次いで全国第3位の市。政令指定都市・中核市・特例市のいずれにも属さない市で最多の人口を擁する。周辺部も含め23の大学等があり、約11万人の学生が学んでいる、全国有数の学園都市でもある。戦国時代には城下町、江戸時代には宿場町(八王子宿)として栄えた。明治時代には南多摩郡の郡役所所在地となり、多摩地域内で最も早く市制施行した。かつて絹織物産業・養蚕業が盛んであった為に「桑の都」及び「桑都(そうと)」という美称があり、西行の歌と伝えられてきた「浅川を渡れば富士の影清く桑の都に青嵐吹く」という歌もある。」以上のように歴史の有る街で有り、現在でも全国的に見て有数の大きさを誇る市でも有る様です。私が幼稚園ぐらいの時は伊勢丹、大丸、西武と言った百貨店が有り、昭和58年に開店したそごう含めかなりの賑わいをみせていましたが、今では全てが閉店という寂しい流れに・・・しかしながら今回久し振りにお邪魔して感じたのは、新しい駅ビルのオープンも手伝ってかかなりの人出と賑わい、そして嬉しい事に中小型店の頑張りです。そんな中、昼食をと駅周辺を歩き回って昭和好きの私のアンテナが反応したのが「純喫茶 田園」さんでした。駅近くのとあるビルの2階、「純喫茶 田園」と「茶房 田園」との看板表記が入り混じってはいますが、拝見したところ2階への入口を後から改装し、少し小洒落た感を出したかったよう(笑)その際に「茶房 田園」と表示したと推測されます。もしかしたら内装にも手を入れているかも、という不安に駆られながら階段を上がろうとすれば、途中に手書きでの営業時間のお知らせがペタっと貼られており、これなら期待大と半分確信した次第(笑)フロアにお邪魔すれば改装の不安吹き飛ぶ昭和風情漂う良い雰囲気の純喫茶、幸運にも全体が見渡せる窓際の席にお邪魔することが出来ました。店内はテーブルが大小合わせて20卓近く有ろう結構な広さ、流れる音楽はクラシック、ダークな木とベージュ系で統一された壁と椅子、先客も3名程と、とても静かでマッタリとした空気が流れています。私が入って来たことに気が付いていないのか暫くは放置状態、其の間にメニューや店内をじっくりと拝見、数分後にフロアに出て来たお母さんに「すいませ〜ん。」と声を掛ければ「あらあら、ごめんなさい。いらっしゃいませ。」とお水を持って来てくれました。「ナポリタンのセット(ドリンク、サラダ付き750円) で!飲物はメロンソーダをお願いします。あと写真を撮っても宜しいですか?」「えっ、写真!どうぞ、どうぞ!時々居るのよそういう方が(笑)」こちらのセットドリンクは「コーヒー、紅茶、コカコーラ、メロンソーダ、昆布茶」から選べる有難さ、厨房が奥まっている事もあり残念ながらナポリタンを炒める音は聞こえません。そして最初に共されたのが小さなカップのコンソメスープ、メニューには書いて有りませんが、嬉しい心遣い、続いてナポリタンの登場です。「はい、お待ちどうさま。これもきちんと撮った方が良いわよ、あっ、当たり前よね〜 (笑)」とても明るいお母さん、何だか心が癒されます。サラダと一緒に盛られたナポリタンは中細麺、具はピーマン、タマネギ、ハムにマッシュルーム、味付けはケチャップたっぷり系の味濃い目の美味しい喫茶ナポ、途中から粉チーズを投下して味の変化を堪能させて頂きました。食後は色が鮮やかで甘〜いメロンソーダ、子供の頃の記憶が蘇ります。「良い写真が撮れたかしら?」と笑顔のお母さん「はい、お陰様で(笑)有難う御座いました!」マッタリとした 優しい空気の中、久し振りの喫茶ナポを堪能させて頂きました。ご馳走さまでした。
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