高橋酒店


JR鹿児島本線、折尾駅徒歩5分程、角打ちの「高橋酒店」さん。折尾駅を出て右手に進むと昔は石炭を運ぶ運河だったという堀川が流れており、その運河沿いには魅力的な数多くの呑み屋さんが軒を連ねています。少し寂れた感がありますが、その昔はさぞかし賑やかな一帯だったのでしょう。その呑み屋街を抜けると朝7時から営業を続けている「高橋酒店」さんが現れます。以前は6時からの営業であったとのこと、夜勤明けの多くの勤め人が一杯呑んで帰って行ったそうです。外装を見ると綺麗に改築され普通の酒屋さんかと思いきや、店内に入ると一気に昭和の世界に突入しました。高い天井、太い梁、全てを建替えずに残して頂いて有難うございます、と大きな声でお礼を言いたくなりました。ご主人はまだお休み中のようで、女将さんがお一人でお店番をされています。瓶ビールを頂き、暫くは店内の雰囲気に浸っての酒場浴です。いやぁ〜落ち着きますね。ご常連さんと女将さんの会話も良いBGMになります。「今日は帰るよ、いくら?」「930円、かなり呑み過ぎじゃないの。気をつけてよ!」この会話も堪りませんね!マンズワインの沢田研二さん、キリンビール高倉健さん、サントリーのペンギンさんもいらっしゃいます(笑) ペンギンは私の青春時代ですね。 古い升、特約店の看板、ラジカセ等々そこかしこに当り前のように置いてある事に感動します。あまり長居は出来ないので残念ですが失礼します。「ご馳走さまでした!」「今日は暑いからお気をつけて!」女将さん最後まで嬉しすぎますよ! 注:"酒場浴"という言葉は「居酒屋礼賛」を運営されている浜田信郎さんが創られた言葉です。

TOKIO古典酒場 沿線酒場〈京成・世田谷線〉編 (SAN-EI MOOK)

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