わるならハイサワーでお馴染みの博水社さんの「ムサコ・ニシコハイサワー特区」とりハイイベント、この日は呑ん兵衛3人でムサコ詣で、牛太郎は満員御礼ゆえに向かうはその先、歩いて2分程、ハイサワーの黄色い幟や美尻ポスターが一際目立つ「居酒屋ゆうちゃん」。その店頭には石原裕次郎のポスターも!「だからゆうちゃんなのかな。。」なんて考えながら引戸を引いて店内へとお邪魔すれば「いらっしゃいませ!」とご主人と奥さんが優しく迎えてくれました。左側に厨房を構え、その前にカウンター7,8席のこじんまりとした店内、奥には2卓の小上がりも有るようです。先客はご常連と思しき年配のご夫婦お二人のみ、呑ん兵衛3人もご一緒にカウンターに着かせて頂きました。何はともあれ、とりハイ宜しくハイッピーをお願いして乾杯すればハイッピーステッカーゲットです(^^)ひと息ついて店内をゆるりと拝見すれば天井には石原裕次郎のポスターの嵐、「凄いですねー」と驚いているとお母さんが「こっちにも有るのよ」と小上がりの小部屋へ。其処にも古い映画のポスターや写真がズラッと。。それらを写真に収めて改めてメニューと睨めっこ、気になった「ゆうちゃん豆腐、もつ天、スペアリブ」をお願いしました。ゆうちゃん豆腐は焼いた豆腐に自家製のピリ辛ソースをたっぷり掛けた一品でハイッピーがススムくん、白いご飯が欲しくなります(^^)もつ天はその名の通り、レバ、ハツなどのモツの天ぷらで下味が付いて良い感じ、そして驚いたのがスペアリブ、大皿にたっぷりの野菜とポテサラに大きなスペアリブが2つ盛られてボリュームたっぷりでヒット賞!愉しい時間が流れます。「ちょっと自慢しちゃおかしら」とお母さんが見せてくれたのが古〜い数枚のシングルレコード、その全てが「長谷二郎」と言う歌手のレコードでかなりの2枚目、白いスーツにオレンジのタイ、片手にタバコ、胸に赤い薔薇、その傍らにはブランデー等々、「まるで裕次郎みたいですね」「そうでしょ、この人ねうちの主人なのよ」「えぇぇぇぇぇーーーーてことはご主人、歌手だったんですか!」「そうなのよ。ネットで検索すれば出て来るわよ」「スゲーーー」「でね、実は私も日活のニューフェイスの3期生なの」「えぇぇぇぇぇぇーーーーてことはお母さんは女優さん!」「そう、小林旭、二谷英明さんと同期だったのよ」「スゲーーー」「居酒屋ゆうちゃん」は元歌手と元女優さんの酒場だったとは本当にびっくり、奥の小上がりのポスターを指差して「あの葵真木子が私」と教えてくれ、昔のアルバムを開きながら「ほら、これが二谷さんでこっちが私」「えぇーーお母さん、めちゃめちゃ可愛いかったじゃないですか!あっ今も。。」「裕次郎さんは大スターなのにおごることなく皆んなに優しく、気配りが効いて、あんな素晴らしい人は居なかったわ」とか「赤木圭一郎さんとある時撮影所ですれ違いざまに笑顔で『マキちゃん元気?』って声掛けてくれてね、その翌日よあの事故。。あの時の笑顔は今でも忘れられないわ」等々、貴重な話のオンパレード、とても愉しいゆうちゃん呑みとなりました。ご主人の美味しい料理とお母さんの貴重な話の聞ける「居酒屋ゆうちゃん」。武蔵小山の奥深さを垣間見れた夜となりました。ご馳走さまでした。