セピア




船橋駅徒歩2分程、昭和風情タップリの喫茶店「セピア」さん。「あまから屋」さんで昼呑みを堪能、酔いも手伝い「ナポリタンでも頂こう」と前々から一度伺いたいと思っていた「セピア」さんに突入した次第です。とある古いビルの1階、扉は自動ドアですが、年季の入ったストライプのハザード、併設されているタバコ売場、その脇に設置されている公衆電話、等々が昭和を感じさせる良い雰囲気を醸し出しています。店内は小じんまりしているかと思いきや奥行きが深く想像以上の広さ、天井、壁面、柱と全てがダークな色調の木で纏められ、甘いライトの光も相まって、全体が茶系の世界、とても落着く空間となっています。店内6割程の入り、ガラガラで寂れた雰囲気を想像していましたが中々の人気店のよう、しかしながら客層は若くても昭和40年代生まれ、その殆どが10〜20年代の方々が中心のようです(笑)もちろん禁煙席などあり得ませんと全席に灰皿が始めから置かれています。これも古い喫茶店ならではの光景ですね。テーブルに置かれたメニューを拝見、コーヒー、紅茶が300円とは良心的な設定、酔いの勢いもあって「スパゲティセット大盛り(750円)」をオーダー (セットはコーヒー付き)普通盛りなら650円とこれまたかなり驚きの良心価格、この設定は中々お目にかかれませんね。厨房から ジャージャー とスパゲティをしっかりと炒める音が聞こえて来ます。「ハイ!お待ちどう様です。」とフロア担当のお母さんが運んできて来れました。「あっ〜 やっぱり大盛り何てやめておけば良かった…」と思うも後の祭り、値段もサービス価格ですが、盛りもかなりのサービス、お皿いっぱいにこんもりとナポリタンの高い山が聳え立ち、脇にはちょっとしたサラダも添えられています。肝心の味はと言えば、これはかなり私好み、とても美味しいナポリタンです。食べ終わる頃に良いタイミングでコーヒーの登場、カップの色が茶系でお店の雰囲気にベストマッチ、ちょとした事ですがこれで更に落着きが感じられます。そして最近とんとご無沙汰のシュガーポットとミルクポットも登場、これは堪りませんね。いつもは砂糖抜きで頂きますが、思わずシュガーポットを開けてあのスプーンですくって一杯入れてしまいました(笑)もちろんコーヒーも申し分無い美味しさです。大変失礼な言い方ですが、味、価格、雰囲気ともに外観からは想像出来ないレベルの高さ、一度経験すると、すぐ近くのコーヒーチェーン店には行けなくなりますね。船橋で一息入れたくなった時は是非「セピア」をお勧めします。ご馳走さまでした。