一平









船橋駅徒歩3〜4分程、船橋の呑ん兵衛で知らぬ人が居ないと言う大衆酒場の名店「一平」。前々から伺いたいと思っているも満員で泣く泣く退散、本日はリベンジでの突入となりました。時刻は16時頃、普通のお店であれば難なく入れる時間ですが、「一平」は確実とは言えない大人気の酒場、ドキドキしながらお店へと向かいました。サラッとして地が茶の無地に小さ目に白地で「一平」と抜かれた暖簾がとても清くて良い感じです。引戸から中を覗くと案の定、かなりの賑わいに「今日もダメかなぁ」と思いつつ、私を察知してくれ目が合ったスタッフに指を1本立てて「1人だけど…」と無言で合図を送ると嬉しいことに「どうぞ!」と大きな声で応えてくれました。奥に深い構造の店内は一番奥に厨房を構え、変型コの字型の30余名程のカウンターのみ、椅子と壁との狭い間を「ごめんなさ〜い」と言いながら案内された席に着きました。「ホッピーの白ね!」と取り敢えず呑み物を頼み、ゆっくりと店内を拝見、壁にはかなりの数の魅力的なアテの短冊、そのほとんどが200円〜450円、500円は見当たりません。向かい合うカウンターの距離も近過ぎず、遠過ぎず、お互いの距離感を保ちつつも、ちょっとした一体感、温かみを感じます。その中をテキパキと注文を捌きながら行き来する男性スタッフ、メニュー、店装、スタッフ等から「良い酒場だなぁ」と感じられます。肉豆腐(200円)と丸干し(250円)をお願いしました。良い飴色をした肉豆腐はとても200円とは思えない逸品、焼き過ぎ感漂う丸干しは少々残念ですね。お隣に新客のカップル、煮込みを二つオーダーです。「おひとり一つずつで宜しいですか?」「ええ、お願いします。」との会話が耳に入った数分後、煮込みを一つ持ったスタッフの方が「こちらが一人前ですが、もう一つどうしまか?」「あっ、じゃあ一つで良いですか?」とお客さん、いやぁ〜 素晴らしい対応ですね。これは中々出来る対応では有りません。接客も「一平」の素晴らしさと改めて感じたやり取りでした。酎ハイ(210円)、とゲソわさ(250円)を追加、こちらも価格、味、鮮度共に申し分有りません。しばらくは周りの会話や、やり取りを聞きながらの酒場浴、久し振りに良い酒場浴を堪能させて頂きました。大衆酒場の「一平」は接客、味、雰囲気の3拍子揃った名店です。ご馳走さまでした

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