西村商店




京急日ノ出町駅徒歩2分程、角打ちの「西村商店」さん。中村町で角打ちを堪能後、酔い醒ましも兼ね、ブラブラと歩いて黄金町経由で日ノ出町までやって来ました。それにしてもこの一帯は私のような昭和好きの人間にとってはいくら時間が有っても足らないくらい、堪らなく魅力的な街です。飲食店はもちろん、昭和な銭湯やトタン張りの建物、赤線の名残り、成人映画館、等々キリが有りません(笑)先日お邪魔したホルモンの「第一亭」さんの前を通って野毛を散策しようと歩いている時に出会ったのが「西村商店」さんでした。向かって右手にある扉の奥で楽しそうに呑まれていらっしゃる呑ん兵衛さんが目に留まりました。「オッと!此処も角打ちだ。」と足を止めてドア越しに拝見すればこじんまりとして良い雰囲気、もちろん迷わずに入店です。「いらっしゃいませ。」と奥様が優しい声で迎えてくれました。角打ちの女将さんには似つかわしく無い(失礼!) 小綺麗なお母さん、ここは敢えて奥様と書かせて頂きます(笑)店内は3畳程の立呑みスペース、先客はご常連さんがお二人、お茶割り(220円)とおかき(60円) をお願いしました。「氷、どうしますか? 入れますか?」「ええっ〜、お願いします。」氷は20円のようですが、キチンと聞いて頂けるところに気遣いを感じます。短冊にシングルと書いて有りましたが私には十分な濃さ、お二人の会話をアテ代りにゆっくりとお酒を愉しみます。「私、奥に入っているから何か有ったら呼んで下さいね。」と奥様「あっ〜、分かったよママ、大丈夫だから!」とご常連さん、何だかとても良い感じです。余り時間も無いことなので1杯で失礼させて頂こうと「どうもお邪魔しました。」とご常連さんにご挨拶をすれば「兄ちゃん、気をつけて!」と最後まで有難いお言葉です。ご馳走さまでした。
「西村商店」 横浜市中区宮川町2−35