赤壁酒店


小倉駅徒歩12〜3分程、角打ちの「赤壁酒店」さん。小倉からモノレールで一駅の様々な商店が軒を連ねる旦過市場の中にグリーン地にひらがなで "あかかべ "と抜かれた暖簾がひと際目立ちます。店頭に売り物のお酒が置かれており、普通の酒屋さんにも見えますが、すぐ横にはドカーンと大きな暖簾が掛けられているところが何とも面白い光景ですね。暖簾をくぐればそこは呑ん兵衛のワンダーラドです。旦過市場は戦後の闇市がルーツであり、「赤壁酒店」さんも戦後すぐに開店し60年を超える歴史があり、現在は4代目当主の奥さんと息子さんのお二人で店を切り盛りされているそうです。昭和の匂いがそこはかとなく漂ってくるのはその歴史ゆえですね。黒ビールに冷しトマトを頂きました。コクの有る黒ビールにサッパリとしたトマトがピッタリ、我ながら素晴らしいセレクトです(笑) 「赤壁酒店」さんは乾きものだけでは無く、手をかけたアテも揃っており、角打ちながらもちょっとした立ち呑み屋さんといった感じです。まったりとした時間が流れます、落ち着いて良い感じですね。 私のすぐ横では裕次郎さんが盃をお持ちになり微笑みかけていますよ。北九州市の角打ち文化は自然と生まれたものでしょうが、本当に素晴らしいと思います。ご馳走さまでした。

TOKIO古典酒場 沿線酒場〈京成・世田谷線〉編 (SAN-EI MOOK)

TOKIO古典酒場 沿線酒場〈京成・世田谷線〉編 (SAN-EI MOOK)