てる美











西船橋駅徒歩すぐ、酒場の「てる美」さん。本日は気の合う呑み仲間と2人での新規開拓、お互いの地元途中の西船橋で人気のお店「てる美」さんに突入です。以前お伺いした北口すぐの食堂「晨耕」さんのすぐ横に「味の店  お気軽に てる美」との看板、全体的に良い感じのヤレ具合が魅力的、引戸を引いて店内へ入ります。すぐ右手が厨房、その前に7〜8席程のL字型カウンター、左奥には5卓程の小上がりの座敷とこじんまりして如何にも個人経営の呑み屋さんという雰囲気が吞ん兵衛の心をくすぐります(笑)お見掛けしたところご夫婦お二人で営まれているよう、ご主人が厨房、奥様がフロアを仕切っておりカウンターにと促され席につきました。この奥さんのお名前が「てる美」さんなのでしょうか。ちょっと雰囲気が違うかな…と(失礼!) 瓶ビールで乾杯!サッピロとは有難い限り、赤星なら言う事ありませんが、それはさすがに贅沢、大瓶で490円は十分満足価格です。「てる美」さんにお邪魔した目的のひとつは名物のねぎま鍋、それと最近マストのしめ鯖をお願いしました。実はねぎま鍋は以前人形町の「よし梅」さんで初体験、その際の事はとんと記憶から飛んでおり、家に帰ってから思い出した次第、そうだ確かねぎま鍋って言うのはと調べ直したところ次のように書いてありました。「葱鮪鍋(ねぎまなべ)、は鍋料理の一種で、字の如くネギとマグロを、醤油、日本酒や出汁で煮た料理である。江戸時代の天保以降マグロが食されるようになり、当時は赤身は主に醤油に漬けて保存された。この保存法をヅケ(漬け)というが、醤油をはじき返す脂身(現代に言うトロ)の部分は腐るだけの余り物で、肥料にされるか廃棄された。しかし庶民はこれを上手く工夫して調理、ネギと共に煮たもの(多くの場合は醤油味)が葱鮪鍋である。醤油、酒、出汁または水を合せてすき焼きのような割下を作り、ぶつ切りにした葱を煮る。この上に適当に切ったマグロを乗せ、好みの煮え加減で食べる。マグロには葱の香りが移り、葱にはマグロの脂と旨味が移って双方が美味となる。 赤身のように脂肪分が少ない部位は煮込むとパサパサになって口当たりが悪く、脂肪分の多い部位でつくったほうが美味しくなる。戦前まではあまり上等とは言い難い下手(げて)の食べ物で、庶民的な料理であった。」改めてねぎま鍋と言う物を認識した次第です。一人前550円とは思えないアテとしては二人で十分な量、コンロと一緒に提供してくれるとは嬉しい限りです。旨味タップリのダシ汁に葱、椎茸、鮪が溢れんばかりに入っています。鷹の爪が時にピリッとしてアクセントとして良い感じですね。しめ鯖も申し分ありません。酎ハイにチェンジして、赤貝のヒモわさに穴子の白焼きを追加、コリコリッととしたヒモわさは鮮度良くとても旨し、白焼きにはワサビ、山椒、わさび漬けの三つが添えてあり、料理に対する優しい気遣いが感じられますね。程良い酔い加減にお腹もパンパンで大満足、噂通りの良いお店でした。ご馳走さまでした。

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