栄屋酒場 

 京浜急行電鉄日ノ出町駅徒歩2分程、1948年(昭和23年)「市民酒場」として創業、昭和の大衆酒場「栄屋酒場」。「とても良い酒場ですよ〜」と呑み仲間から薦められ、何度か訪ねるもののいつも満員で入れなかった栄屋酒場、この日は口開けを狙って準備万端、突撃と相成りました(笑)現在「市民酒場」と言えば「みのかん」「常磐木」「諸星」が代表格としてあげられますが、その誕生の詳細は横浜市中区区制50周年を記念して企画された「横浜中区史」市民編に詳しく記されています。一部抜粋してお伝えすると、「戦火激しい昭和19年、前線では多くの戦死者が出る中、銃後にはその詳報は知らされず、横浜の酒好きは1合の酒を飲むために酒場で行列をして順番を待っていたそう、こんな時代に大衆酒場を整理統合してゆこうと「市民酒場」の構想がたてられたとのこと。横浜市内にある700店の3店を1組として共同経営で一つの酒場とし、同年10月4日から一斉に営業を開始した。。」と。と言うことは市民酒場は700店、存在していたということでしょうか。此方の資料はネットで見ることが出来るので、ご興味ある方は一読下さい。

「横浜中区史」

http://www.city.yokohama.lg.jp/naka/archive/reference/nakakushi.html

「口開けに入店だ!」と張り切り過ぎての開店30分前到着(^^;; 相変わらずの渋い外観にうっとりと熱い眼差しを向け、暫く辺りをぶらぶらと散策。改めてお邪魔すれば、ご主人がちょうど暖簾を出そうとしている絶好のタイミング!「ひとりなんですが。。」「あっ〜 今日は予約でいっぱいだけど、小一時間で良ければ狭いけど。。」「だ、だ、大丈夫です!軽くで帰りますから」「そう、じゃぁ一番奥の左側のテーブルで」と有難くも入店〜 、こちら予約出来るみたいですね。。外観同様年季の入った店内は昭和酒場好きにはヨダレダラダラものの素晴らしさ、「はー、ほー、へー」しか言葉が出て来ません(笑)「2級酒(360円)」を燗でお願いし、ちびちびヤリながら手書きで細かく書かれた黒板メニューと睨めっこ、「えーと、今日はこれは有り、これは無しと。。」とご主人が消したり書いたり「あー、そうだ、シラウオは有ったな。。」と聞いたその瞬間「そのシ、シラウオ(400円)とカキス(600円)お願いします!」とこれでオーダーは決まりです(^^) 供されたシラウオは綺麗に透き通った東京では中々お目に掛かれない逸品、口の中でほんのりと甘さが広がったところにこれまた少し甘めの2級酒の燗酒を流し込めば思わず顔がニンマリです(^^) 大好きなカキスは大きな牡蠣が6,7個と量もたっぷり、旨味もたっぷり、燗酒をおかわりしながら堪能させて頂きました。他のお客さん達の楽しそうな話し声はとても良いBGM、これも良いアテとなりのんびりまったり良い気持ち、ひとり呑みならでは充実した時間を過ごすことが出来ました。こんな酒場が近所に有ったら連日連投間違い無しですね。ご馳走さまでした。







 


 

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ビックベン 

JR京浜東北線王子駅徒歩1分、地元民の憩いの喫茶店「ビックベン」。三ノ輪から都電荒川線にトコトコ揺られて王子に到着、都電荒川線は都電路線の大半が廃止された後も唯一現存する路線、子供の頃、錦糸町から祖母の住んでいる千石まで嬉々として乗ったチンチン電車を思い出します。散歩がてらブラブラしようかと改札を出れば目の前にドーンとそびえ立つラブホテル「LONDON」、「おっー王子ってこんな街なのか(笑)」と驚きながらふと視線を落とせば「LONDON」の1階角に見える「コーヒー」の幟、「えっ、喫茶店。。?」ラブホの1階の喫茶店(驚) 「えっっっっ、しかも店名がビックベン!!(爆)」なんともはや、ここまで面白いと入らずにはいられません(笑)しかし、中の様子はうかがい知れず。。場所が場所だけに待合せのカップルだらけだったらなどと想像を働かせながら近付けば入口には日替りサービスのハンバーグカレー、スープとサラダにコーヒーか紅茶が付いて850円との看板と、ごくごく一般的な昭和喫茶の雰囲気も。意を決して店内へとお邪魔すれば「いらっしゃいませ!」と優しい声でお姉さんが迎えてくれました。店内を拝見すれば、待合せ客と思しき方々は皆無(^^;; 年配の女性客のグループやひとり読書にふけるお父さん、パソコンに向かう若者など、皆さん寛いでいる地元憩いの喫茶店という雰囲気、プカ〜とひとり煙草をふかしているお母さんの横のテーブルへ着くことが出来ました(^^) 注文はもちろん日替りの「ハンバーグカレーセット(850円)」、直ぐにスープとサラダが供されれば、サラダは小さいながらも数種の野菜が盛られて丁寧な仕事が感じられる一品、程なくして運ばれて来たハンバーグカレーもボリュームたっぷりの優しいお味で言うこと無し!そして驚いたのが食後のコーヒー、なんとテーブルまでサイフォンを持って来て目の前でカップに注いでくれました。食後ののんびりまったりタイムは昭和喫茶ならではの癒しの時間、なんとも堪らないひと時です。ラブホの1階とは思えない安らぎ喫茶の「ビックベン」さん、ご馳走さまでした。 

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モリタヤ酒店 

 東京メトロ日比谷線三ノ輪駅徒歩12,3分、地元で大人気、拘り満載、魅力たっぷりの酒屋さん「モリタヤ酒店」さん。正月三が日の最終日、有難くもひとり愉しやフリーフリーフリー(笑)この自由な時間をどうしたものかと思案中、FBでモリタヤ酒店さんがふるまい酒を行っているとの情報をキャッチ(^^)モリタヤ酒店さんと言えば営業時間中、常に角打ちスペースを解放している昼呑みOKの角打ち酒屋、ご主人が手作りしたというその角打ちスペースはまるで秘密基地のようでなんとも魅力的!子供の頃に基地ごっこをした時のようなワクワク感に包まれます。クラシックな自転車にオススメのお酒の幟、手書きのメッセージボードや酒樽の数々、創意工夫に満ちた店頭の演出も良い感じ、角打ちスペースへの狭い入口は初めての方は少々戸惑うかもしれませんが少しの勇気を持って中へとお邪魔すればそこは呑ん兵衛のパラダイス、ご主人が優しい笑顔で迎えてくれることでしょう。3畳程の角打ちスペース、天井からはご趣味の自転車がぶら下がり、壁には写真や記念ボトルがズラッと展示、ひとり呑みにも優しい本の数々、此処はモリタヤギャラリーと言っても過言でない秘密基地、酒場放浪記で吉田類さん、おんな酒場放浪記で倉本康子さんのダブル来店と人気の程が分かります。この日応対してくれたのは若旦那と若女将、お二人とも一見の私にも丁寧に接してくれて「生ビール(330円)、三酒セット(450円)」に申年に掛けたふるまい酒の「山猿」と、とても愉しいひと時を過ごすことが出来ました。秘密基地の愉しさと人情味あふれる温かさに満ちた「モリタヤ酒店」さん、是非またお邪魔したいと思います。ご馳走さまでした。


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豊年屋 

 JR国分寺駅徒歩1分、気軽に立ち寄れる街そば屋の「豊年屋」。昨年の大晦日、一年間の災厄を断ち切ろうと思いたっての年越し蕎麦詣で、向かうは地元に根付いた街そば屋の「豊年屋」さん、とある雑居ビルの1階ではありますが飴色の木を多用した造作、「そば・うどん」と白で抜かれた藍色の暖簾、店頭の植栽等が相まって良い感じ、店内は正面奥に厨房を構え、フロアにテーブル7卓、小上がり2卓の程よい広さ、如何にも街場のそば屋然とした雰囲気にホッと落ち着きます。一年で最も忙しい日とあって店内はワサワサと。。これもまた年末の蕎麦屋ならでは。この一年間のご褒美か(笑)運良くテーブルに滑り込む事が出来ました。先ずは「瓶ビール(中瓶550円)」お願いしてひとりかんぱーい!オーダーはもちろん大好きな「おかめそば(700円)」、具をアテに酒を呑む愉しみとお店毎に異なるおかめ顏の愉しみと、色々と愉しめるおかめそば、個人的にオススメです(^^) 「お待たせしました!」と目の前に供されたそれは「ん〜見ようによっては横顔っぽいかなぁ〜(笑)」具はなると×2、板わさ×2、椎茸、筍、お麩に伊達巻、ほうれん草と彩りは良い感じ、ちょこちょこっと化粧直しをして垂れ目のおかめ顏の完成〜 (笑)具をツマミにビールをぐびぐびと。色、味、ともに濃い目の出汁は東京ならでは。西の方々には受け入れ難いであろう濃さですが美味しく頂かせて頂きました。「夕方5人前取りに来るからヨロシクね!」「この前電話で頼んでおいた◯◯だけど。。」とご常連さん達が引っ切り無しに訪れる年末の雰囲気も堪能させて頂きました。ご馳走さまでした。



 

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レバニラ定食 kei楽

西武池袋線清瀬駅徒歩5,6分、美味しいレバニラが食べられる「レバニラ定食 kei楽」。暮れも押し詰まったある日のこと、女房は仕事、子供は友人とお出掛けとひとり愉しや静かな年末(笑)ぶらぶらと散歩がてら前々から伺いたいと思っていたレバニラが有名な「レバニラ定食 kei楽」さんへと向かいます。清瀬駅からものの1分で孤独のグルメ、酒場放浪記とダブル出演の昭和食堂「みゆき食堂」さんの前を通過、と見れば暖簾が出ていて驚き桃の木山椒の木(笑)足が止まって引戸に手が掛かるも本来の目的を果たすべく、涙をのんで更に先へと足を進めます(^^;; その外観は至って普通の飲食店然としていますが入口上の看板には「レバニラ定食 kei楽」、置き看板にも「レバニラで、一盃。うまい酒あります。」と完全にレバニラ屋さん、こんなお店とても珍しいのではないでしょうか。カウンター席が10席ほどのこじんまりとした店内、口開けと同時に入店するも早くも先客が2名、年末とあって営まれているのはご主人お一人のようです。何はともあれ「ビールかな」とメニューを拝見すれば「ホッピー黒(400円)」との表記、もちろんホッピーをお願いしてひとりかんぱーい!メニューと睨めっこの開始です。レバニラを頂くのは決めていますがレバニラのレバだけでも豚、牛、鶏の3種類、更に豚レバは国産、茨城産、山形庄内産の3種類、なんとレバニラだけでも5種類をラインナップ、初めてということでお店一押しに従って山形庄内産を単品(880円)でお願いしました。お通しのニンニクの醤油漬けは気の利いた一品、無料というのも有難い限りです。後から2名がご来店、お客5名にご主人おひとり、年末の昼ということもありまったりとした時間が流れます。「お待ちどうさまです!」と供されたレバニラは白いお皿にこんもりと盛られ大きなレバがゴッロゴロ、ボリュームたっぷりで生唾ごっくんもののなんとも良いビジュアル、そのお味は旨いの一言!味付け、野菜のシャキシャキ感、そして一番はご自慢のレバの旨味、人気の程が分かります。「ナカ(250円)」をお代わりしながら堪能させて頂きました。毎月第4火曜日には北海道の斜里より蝦夷鹿のレバも入荷するとのこと、蝦夷鹿のレバなんて想像できませんが是非とも一度味わってみたいものです。お会計時「良いお年を!」と一言添えてお釣りとのど飴を渡してくれる気遣いも、接客業として当然の事かも知れませんが嬉しいものです。レバニラ以外にも魅力的メニューの数々、次回は数名でお邪魔してシェアして頂きたいと思います。ご馳走さまでした。  


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